岐阜県の郡上市と美濃市に行ってきたよ。
どちらも古い町並みが魅力だね。ゆっくり旅にあっているね。
水の町<郡上八幡>、うだつの上がる町並<美濃>
水の町<郡上八幡>
岐阜県郡上市の「郡上八幡」は、毎年7月中旬から9月上旬の間に行われる盆踊り「郡上おどり」が有名です。特に夏のお盆の時期に、夜通し踊る「徹夜踊り」があり、400年以上の伝統があります。「郡上おどり」は、日本三大盆踊りの一つとして言われています。
また、郡上八幡は、水の町とも言われ、町の中の水路は、住民の洗い場、洗濯、打ち水、消雪などに活用されてきました。名水スポットとして有名な湧水の「宗祇水」は名水百選に選定されています。
うだつの上がる町並<美濃>
岐阜県美濃市の「うだつの上がる町並み」には、ノスタルジックな古い街並みが残されています。
「うだつ」とは、当初、隣家からの火事を防ぐための防火壁でした。その後、装飾的な=富の象徴としての意味合いが強くなり、これが無い家は、「うだつが上がらない」=あまり出世していない と表現される語源と言われています。
美濃は、1300年の伝統を持つ美濃和紙で繁栄した町です。毎年、10月中旬より1カ月余り、「美濃和紙あかりアート展」が開かれ、「うだつの上がる町並み」を美濃和紙で創られたアートが柔らかな光で照らします。
郡上八幡と美濃の位置関係
「郡上八幡」(郡上市)と「うだつ上がる町並み」(美濃市)は、直線距離で30km程しか離れておらず、どちらも東海北陸自動車道のインターチェンジ、長良川鉄道の駅を利用できます。
自家用車でお越しの場合は、東海北陸自動車で、郡上八幡IC、美濃ICを利用すると便利です。また、長良川鉄道を利用する場合は、郡上八幡駅、美濃市駅が最寄駅となります。
私は、名古屋から多治見、美濃太田を経由して郡上八幡駅へ向かいました。帰りは美濃市駅で途中下車しました。2つの町を1日で巡る為、郡上八幡の滞在時間が短くなってしまいました。
長良川鉄道
今回の旅では、長良川鉄道の「一日郡上八幡クーポン」を利用しました。このチケットはインターネットからも購入可能です。
長良川鉄道は、文字通り、長良川沿いを縫うように走行します。車窓の左右に交互に現れる長良川などて、牧歌的な景色を楽しめます。
車窓から見える景色、ガタンゴトンと走る列車に揺られて楽しい時間を過ごせました。簡単な動画を貼りましたので、お時間のある方はご覧ください。
<写真引用> https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000075727.html より
<参考>長良川鉄道の車窓から/長良川鉄道の乗り方
長良川鉄道の車窓から 車内音あり・2分29秒
長良川鉄道の乗り方
長良川鉄道の運賃は、現金、PayPay、クレジットカード(タッチ決済)での支払いが可能です。
無人駅が多い長良川鉄道ですが、外国人観光客の皆さまへの配慮もされていました。※美濃太田駅、郡上八幡駅、美濃市駅はいずれも有人駅ですが、無人となる曜日・時間帯あり。
長良川鉄道株式会社 ワンマン列車の乗り方より
乗車方法(まとめ)
支払い方法 | 乗車時 | 降車時 |
現金 | 後方から乗車し、整理券を受け取る | 整理券を提示の上、運賃を運賃箱へ支払う |
PAYPAY | 整理券の提示、QRコード読み込みと運賃入力の上、運転士の確認を経てから決済する | |
タッチ決済 | 後方から乗車し、専用端末にタッチする | 専用端末にタッチする |
無人駅では、乗車前に切符を買うことはできません。なお、私が利用した美濃駅、郡上八幡駅でも無人となる時間帯や曜日があるようです。
<参考>「一日郡上八幡クーポン」はどのぐらいお得?
私の旅では、「一日郡上八幡クーポン」で、600円ほどお得になりました。
区 分 | 概 要 | 個別に購入した場合〔大人〕 | 一日郡上八幡クーポン |
鉄道運賃(長良川鉄道) | 美濃太田駅ー郡上八幡駅 | 1,380円 | 3,140円 |
郡上八幡駅ー美濃市駅 | 960円 | ||
美濃市駅ー美濃太田駅 | 640円 | ||
入館券・入城券 | 郡上八幡博覧館 | 750円 | |
郡上八幡城 | |||
合計 | 3,730円 |
郡上八幡
郡上八幡はコンパクトな町で、町歩きや郡上八幡城などがおすすめスポットです。なお、夏のお盆時期は「徹夜踊り」があるため、町はかなり混雑します。
オススメ・スポット
郡上八幡城
郡上八幡城は、町の中心部に隣接しています。徒歩では、坂道を20分ほど、登る必要があります。また、お車の場合でも、ハイキングが困難で無ければ、常に混雑する山頂の無料駐車場よりも、お城の登り口(山の下)の無料駐車場に車を停めてから、徒歩でお城まで登る方が時間のロスは少なそうです。
この日は、11月中旬だったけど、例年よりも紅葉が遅れていたみたい。でも、城(頂上)から郡上八幡の町が一望できたよ。
郡上八幡博覧館
郡上八幡の歴史や伝統、特に郡上八幡が「水の町」と呼ばれた由縁や「郡上おどり」について詳しく知ることができます。郡上おどりの実演もあって郡上八幡への理解が深まります。
最初に郡上八幡博覧館で、郡上の歴史や伝統を知ってから町を散策すると、より町歩きが楽しくなると思います。
水の町 郡上八幡
郡上八幡は「水の町」と呼ばれています。郡上八幡の澄んだ水が流れる水路は、町全体に張り巡らされており、町の人々の欠かせない存在となっているそうです。※郡上八幡博覧館で郡上八幡が「水の町」と言われる由縁について詳しく説明を頂けます。
郡上八幡の水路の水、とても澄んでいました。町の人が水路の手入れをする様子なども見られて、町の人々が水路を大切にしている様子が分かりました。
郡上八幡のグルメ
この日、私はそばの平甚さんで、「飛騨牛・自然薯ランチ」(1,980円)をいただきました。ざるそば、飛騨牛丼【小】、郡上産の自然薯がセットです。
その他、郡上八幡のグルメでは、「鶏(けい)ちゃん」や「うなぎ」が有名です。なお、この日は平日だったこともあり、夕方以降、郡上八幡の飲食店は閉店する場合が多いようです。
<引用>農林水産省https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_2_gifu.html
郡上八幡は、飲食店の選択肢が多いと思います。ただし、平日にも関わらず、お昼時はどこも混雑していました。
郡上八幡駅から町の中心部へ(アクセス)
郡上八幡駅から町の中心部までは徒歩20分ほどです。私は、コミュニティバス(1乗車100円)を利用しました。また、駅にはレンタサイクルもあります。郡上八幡は“郡上八幡城を除いて”は平坦な道が続くので、徒歩やレンタサイクルでも負担はそれほど多くないと思います。
<参考>郡上八幡駅からの交通手段
郡上八幡駅レンタサイクル
※2024年11月確認:長良川鉄道Webサイトとは利用料金、利用時間に齟齬がありますが、掲載写真のレンタサイクル看板にある通り下記が正しい情報のようです。
- 電動アシストは無し
- 利用料は500円(4時間まで)、1,000円(1日)
- 上記に加え保証料として500円必要(郡上八幡駅に返却の場合は保証料は返金)
- 16:30までに返却が必要
- 町の中心部である旧庁舎記念館、城下町プラザ、博覧館などの乗り捨て可能(保証金は返金されない)
美濃「うだつの上がる町並み」
10月中旬より1カ月余りの間、開催される「美濃和紙あかりアート展」では、16:30頃からアートが点灯します。暗くなる前に「うだつの上がる町並み」を散策しておく方が良いでしょう。
オススメ・スポット
うだつの上がる町並み
和紙産業で繁栄した美濃。当時は富の象徴でもあった「うだつ」が屋根に飾られています。
「うだつの上がる町並み」は、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定された他、国土交通省の「美しい町並み大賞」を受賞しています。町の中には、古い家屋をリノベーションしたカフェや伝統的な和紙店などがあります。
この日は平日の夕方からだったので、カフェなど、飲食できる場所は限られていました。
美濃和紙あかりアート展
1300年の歴史がある美濃和紙を生かした「美濃和紙あかりアート展」は、毎年、10月中旬より1カ月余り開催されます。和紙で創られたアート作品が「うだつの上がる町並み」を柔らかく照らす様子が印象的です。なお、例年、開催時期は10月中旬より1カ月余りですが、詳しい日程は美濃市観光協会WEBサイトをご確認ください。
夕方になると点灯されます。鑑賞料はありません。町を散策しながら作品を鑑賞できます。ただし、町はかなり暗くなるので、町を行き交う自動車には気をつけてください。
旧名鉄美濃駅
「旧名鉄美濃駅」は、1999年に廃駅となった名古屋鉄道美濃町線の駅舎です。現在は、駅舎・車両を自由に見学できます。なお、長良川鉄道の「美濃市駅」とこの「旧名鉄美濃駅」は徒歩5分ほどの距離にあります。
入場料は無く、自由にで見学させていただきました。長良川鉄道の美濃市駅と「うだつの上がる町並み」の中間点にあります。
美濃市駅から町の中心部へ(アクセス)
美濃市駅から町の中心部までは徒歩20分ほどです。駅にはレンタサイクルもありましたが、基本的に平坦な道ですし、徒歩で問題ないと思います。
自家用車でお越しの場合
お車でお越しの場合は、観光ふれあい広場駐車場(2時間100円)が利用できます。駐車場から「うだつの上がる町並み」まで徒歩5分ほどです。また、「うだつの上がる町並み」内にも小規模の駐車場が複数ありますが、場所は少し分かりづらいかもしれません。
手荷物の預かり・ロードバイクの利用
町の中心部には、観光案内所があり、10:00〜16:00までの間、手荷物の預かりサービスがあります。また、サイクルラックやお手洗いも整備されているので、ロードバイクでの旅にも良いでしょう。